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リムドライブLover’s

リムドライブ・ラバーズ??なんのこっちゃ?

そう、なんのこっちゃわからんですよね。こういうもの↓に萌える人たちのことです。

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これを見て「ピン!」と来る方はかなりのレコードオタクジャンキーです。普通にまっとうな生活を送っている人の場合、この現代においてこのような酔狂なモノと出会うことはほぼありません。だからこそ、これを見てわかる人は浮世離れした人なんですね。

お答えしましょう。今では新製品として発売されることもない特殊な駆動方式を持ったレコードプレーヤーなんです。

レコードプレーヤーといえば、DJの人がスクラッチできるように開発されたダイレクトドライブや、ターンテーブルをベルトで回すベルトドライブなどは見られたことがあるかもしれません。

でもこの「リムドライブ」とは、ターンテーブルのリム部分の裏側(物によっては外側)に、「アイドラー」と呼ばれるゴム製の丸いパーツを押し当てて回転させる方式なんです。

今考えるとものすごく無理がある駆動方式に思えます。でもその昔、瞬間的に規定回転(33回転や45回転)に重いターンテーブルを回すために色々と考えられた機構だったんですね。

(さらにさらにその昔には「ギアドライブ」というものもあったようです。モーターからの駆動力をギアを介して直接ターンテーブルを回す仕組みです。ほとんど車のドライブシャフトのような。でも、静粛性や回転の切り替えなどに不利なため、リムドライブ方式が考え出されたみたいですね。)

過去、このリムドライブ方式をとったプレーヤーには、名機と呼ばれるプレーヤーが存在します。

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これらの機種は今では製造されていません。でも中古市場では何十万、中には百万円を超える価格が付くものもあります。なぜなんでしょう?

部品もなくなりつつあります。壊れだすと調整するのが大変です。性能を示す各種数字もベルトドライブ方式よりかなり劣ります。でも人気です。なぜなんでしょうか?

実は、なぜだかわからないのですが、このリムドライブ方式で聴くレコードは、人の心に響くのです。これは言葉で説明するのが難しいのですが、聴いてみるとわかります。いや、いつもなんらかの形でレコードを聴いている人が聴くと一目瞭然です。

私のリムドライブ初体験はこの機種でした。

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REK-O-KUTというアメリカのプレーヤーです。自己紹介欄でも画像を載せています。

もう無骨そのもので、モーターも必要以上に大きく、トルクだけはありそうな体(笑)。正直、音は期待していませんでした。それがどうでしょう、ものすごい馬力のある音で、特にウッドベースが唸って聴こえてきました。決してワイドレンジではありません。でも低域と中域が厚いんですよね。音楽が俄然楽しく音楽らしく聴こえます。楽しい!の一言でした。

それからというもの、リムドライブにぞっこん。DUAL、ガラード、トーレンスと中古ばかりが集まってくるのでした。正直調整などでヤキモキすることは多いです。でも調子のいいときの音は格別!

ぜひ機会があればリムドライブの音に触れてみてくださいね。きっとあなたもリムドライブラバーズに仲間入りすると思います。

(キャッチ画像のかわいいプレーヤーは、あのBraunのPCS4という、これまた「リムドライブ」プレーヤーです!)

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