レコードというと一時代前の物、という認識が一般的だと思います。決してそれは間違いではありません。10代の人の中にはレコードの現物を見た事も無ければ、その音を聴いたことさえないという人もいることでしょう。
iPodが生まれ、itune music storeで1曲から音楽が買えるようになり、今やiPhoneでも内蔵メモリは64GB!一体何曲入れる事ができるんや!とまーそんな世の中ですから。
そんな飛躍的に進歩した時代において、レコードの存在意義はあるのでしょうか?
この問いに対して通常なら「No」と答える人がほとんどでしょう。
ところが。ところがです。
なんとアメリカではアナログレコードの売上が盛り返しつつあり、レコードのプレス工場が設備投資して生産能力を引き上げているらしいのです。
http://cms2x.wired.jp/2014/05/08/vinyl-record-pressing-plant-is-expanding/
そして下記のグラフは、アメリカでのレコードの売上枚数推移を示したものです。
日本にいてると俄には信じられない現象です。
いろいろな情報源を見てまとめると、どうやらデジタルでのダウンロードや配信が当たり前で音楽があまりに実体を伴わない世代は、あの30センチ四方のレコードジャケットの存在感(実体感?)に惹かれてしまうようです。
そして売る側もきちんとしていて、レコードの中にデジタルデータダウンロードのためのIDとパスワードが記載されたカードを入れて販売されています。お気に入りのアーティストのレコードを購入し、普段はデジタルデータをダウンロードし携帯端末に入れてヘッドホンで聴く。そして家で時間があるときにはレコードを聴く、そんなスタイルなのかもしれません。中にはレコードを聴くのではなく、部屋のインテリアとしてジャケットを飾っているだけの人もいそうですよね。
果たしてこの流れは、レコード復権の流れになるのでしょうか?
という最近の流れとは全くの別世界に、昔から異常ともいえるレコードジャンキーが世の中にはたくさん(?)います。そんなの親父世代だけでしょう?という声も聞こえてきそうですが、年齢層も幅広いんですよ。
そんなマニアな世界を垣間見るのに最適なサイトと本を紹介しましょう!
(って誰もそんなこと望んでない??笑)
このサイトを見つけたとき、私は嬉しくてたまりませんでした。
Dust&Grooves
http://www.dustandgrooves.com/
世界のレコードジャンキーの紹介が、本人の住むレコード部屋とともに紹介されています。
DUST & GROOVES
とにかく圧巻です!
そうなんです、レコードを収集しだすと、当然ながら場所の問題が出てきます。そして赤の他人から見るとその光景はまさに「Dust(ゴミ)」なんですよね…。
でもその空間に入り浸り、ジャケットを眺め、音楽を心行くまで堪能する、そこにはレコード好きにとって何ものにも代え難い至福の時間があります。まさに「Dust&Grooves」!
個人的には、あのアシッドジャズブームを作り出した張本人、Gilles Petersonが紹介されていることが嬉しくてたまりませんでした。
http://www.dustandgrooves.com/gilles-peterson-london-england/
いい感じに老けちゃってますが(笑)レコードを持つといい顔してますね!
このサイト運営者はEilon Pazというカメラマンです。
その彼がレコードコレクターを撮り続け、その内容をインタビューとともにアップされています。
そしてその内容がなんと本に!
初版は手に入れられませんでしたが、その後、なんとか入手しました!
その内容はまた改めて…
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