意味深なタイトルでごめんなさい(笑)。
決して「アルコール中毒」なのではありませんよ!
こんなタイトルだからとお間違えないように。(笑)
とは言いつつも、人にはいろんな、どうしても依存して中毒を起こしてしまう事や物が少なからずあるものです。公言しているか隠しているかはともかくとして。
はい、告白します。私は「アルテック中毒」=「アル中」です(笑)。
「アルテック??」
ピンと来る方はオーディオ愛好家ですね。
そう、その昔、スピーカーやアンプなどの世界で一世を風靡したAltec Lansing社のことです。
特にアルテックのスピーカーユニットの音に一度はまると抜けられなくなります。
そういう人のことを俗に「アル中」というのですね。
様々なユニットがありましたが、その特徴を一言で言い表すならば、非常に高能率なユニットで「音離れがいい」、ということになるのでしょうか。
昔は今のように大出力が得られるアンプはまだありません。ほとんどが出力の小さい真空管アンプです。
少ない出力の真空管アンプで如何に大きな音を、しかも高音質で出すか?
その答えの一つとして、非常に能率の高いユニットが生まれてきたのですね。
(現在は逆に能率の低いユニットがほとんどです)
Altec Lansing社で腕利の開発者だったジェームス・バロウ・ランシングが、アルテックを辞めて作った会社が「JBL社」だというのは有名な話です。(自分の名前の頭をとって「JBL」です)
ランシングが活躍していたこの時期、いろんなことがあったようです。
エンジニアとして素晴らしい発明や開発をしていたものの、常に事業化との戦いだったようです。
心労も祟っていたのかもしれませんが、もともと几帳面で真面目な性格だったと言われるランシングにとって、なかなか事業が軌道に乗らない現状にほとほと疲れていたのでしょう。
1949年秋、彼は愛した仕事場の外にある木に首をつって命を絶ったのでした。
ランシング、47歳の秋でした。
(なんと、今の自分と同い年!俺は彼のように何か残せているのか?全然だ…がっくり…)
(詳細はこちらの「ジェイムズ・B・ランシング物語」(佐京純子著)に詳しいです)
私の初めてのアルテック体験は、とあるジャズ喫茶に置かれたAltec A7でした。
全体がグレーで如何にも汚い…。
でてくる音はといえば、なんだか割れまくりのがしゃがしゃ。
これが、かの有名なアルテックの音?と、頭には疑問符しか浮かばない、そんな出会いでした。
その後、どれくらい空いたかわかりませんが、今度は徹底的に整備されたA7の音を聞かせていただきました。
あのときのジャズ喫茶のA7とはまるで別人のようでした。
とても艶のあるホーンの張り、そしてベースがきちんと「ウッドベース」の音をしている。
瞬発力のある低域がものすごく魅力的です。
やられてしまいました…。というか惚れてしまいました。(笑)
妄想ばかり膨らみますからこんな書籍も手に入れてしまいます。
ばかですね〜(笑)。
それで現在、手にしているのはこんな相棒です。
ホーンと同軸を切り替えて鳴らせるようにしてあるのがちょっと拘り(笑)。
アナログレコードを聴くのにアルテックは最適だと思っています。
CDやデジタルも鳴るのですが、アナログの場合の雰囲気が現代のスピーカーで出せない味わいがあります。
残念なのは、もう新品では手に入らないということ…。
でも、その道の職人さんたちが頑張ってくれています。
ぜひ機会があれば、アルテックでアナログレコードの音を聴いてみてください。
そして、アルテックをうまく鳴らしきるカートリッジ、といえばこちらです。
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★ご購入者コメント★
あ、レコードにはこれを使ってくださいね。
5,800円(税抜き)(税込6,264円)
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