デジタルが当たり前になるからこそ、アナログな心地良さが必要な気がする
我々の一般的な生活の中にデジタルが入り込んできたのはいつの頃からなんだろう。
個人的な回想でいけば、私が初めてデジタル的な世界に触れたのは、小学生の頃、少しお金持ちな家に生まれていたとある友人の家に遊びに押し掛けたときだったように思います。そこにはフロッピーディスクを2連装できるモノクロ画面が一体型になったマイコン(その当時、まだパソコンという言葉は知らなかった)が鎮座していました。友人はその画面上で、何時間もかけてプログラム入力したというインベーダーゲームを動かしてくれました。そして一言、「どうや、すごいやろう?」。何がどうずごいのか?全く理解できずにいた私でしたが、その友人を落胆させるのもかわいそうな気がして、「お前すごいなー!」とだけ答えた記憶があります。
今から思えば、もうその時にデジタルに乗れない意識の芽生えが生まれていたのでしょう。社会人となり、仕事でMacやWindowsから避けられなくなってもどこかでずーっと違和感を感じていたのです。
その反動でしょうか。時間があれば釣りやキャンプ、自転車、珈琲、そしてレコードと、まさにアナログど真ん中な趣味に興じるようになっていきました。
決してアンチ・デジタルという意識はないのですが、デジタル社会が進行すればするほど、心と身体が無意識にアナログな体験を欲していたのかもしれません。
そんな中、まわりの友人にも、ぼちぼちとアナログな世界観を楽しみだす人間が出てきました。彼らが一様に話すのは、デジタル中心の生活だとどうしても精神的に疲れてきて、そこを埋めようとするとアナログが気持ちいいことに気がついた、と。
いろんな考え方があるかもしれませんが、人間はどこまで行ってもアナログであることに異論は出ないはず。だとすると、もっとアナログの良さを伝えて行かなければならないのではないか、と。
このような誰も望んでいないかもしれない使命感のもと、私が気になる気持ち良いアナログな最新情報を発信していこうかなと思っています。
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