珈琲

焙煎・ブレンドにこそお店の腕が見える

ここ最近の珈琲通の話題は「サードウェーブ」に傾倒している感が否めませんが、それを否定するつもりは毛頭ありません。
シングルオリジンの豆。産地情報だけでなく、栽培された農園の情報、そして実際に栽培している人はどんな人か?そういう情報もとても大事で、豆を選ぶときの判断基準になると思います。

しかし、しかしです。

豆自体が持つ潜在能力はベースに必要ではあるものの、その後の焙煎の仕方で、味はいくらでも変わってきますよね。そこに焙煎専門のお店の力量が見えるわけですが、自家焙煎を掲げるお店でハズレのお店というのは、そうそうなくなってきているのではないかと思うのです。(もちろん派手なプロモーションとマーケティングでブランドを作り、味は二の次というお店もあることはあると思います)

そこで、本当に真摯に焙煎に向き合い、お客さんのことを考えて提供しているお店をどう選ぶか?

私は「ブレンド」こそが命だと思うようになりました。

どのお店でも「定番」のブレンドメニューが存在します。「ブレンド」を避けて敢えてシングルの豆に挑戦するのが「珈琲通」とばかりに、飲みなれた人ほどブレンドを避ける傾向があるのではないでしょうか?もちろん限られた時間、できればその店の今現在のおすすめ豆を味わいたい、それが忙しい現代人の気持ちかもしれません。

でも、本当のそのお店の焙煎の腕は「ブレンド」にこそあるのではないか?と最近考えるようになりました。

シングルの豆は、ある意味、入荷時のコンデションがまちまちですから、その時の焙煎の味になると思います。それに対してブレンドは「いつも同じ味」に仕上げる必要があります。一年を通じて同じコンデションの豆が入荷すればいいでしょうが、そんなことはありえません。そこでいつも同じ味を提供するために、豆の配合具合、焙煎の具合、これを考え試し、その店の定番の味を作り出さなければなりません。

ぜひ一度、定番のブレンド豆を見直してあげてください。そしてできるならある一定期間、続けてそのブレンド豆を購入し、いつもの手順でドリップしてみてください。その時の味のブレがどの程度出るか?そこにこそ、そのお店の「腕」が垣間見えると思います。

私のおすすめは、皆さんもご存知の「堀口珈琲」。

http://www.kohikobo.co.jp/

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こちらはブレンドだけでなんと9種類もあるのです。

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これだけの種類を安定的に提供するのは本当に難しいのではないかと思います。私のお気に入りは「7」と「3」。正直この2つがあればもう満足満足、幸せです(笑)。

ネット販売もあるので、ぜひこちらのブレンドを試してみてくださいね。で、できれば一定期間リピートしてみてください。

 

PS、本日はなんとあのブルーボトルコーヒーがオープン!前にもこんな記事書きました。早速見に行ってみようと思ったのですが、なんと店に入るまでに2時間待ちとか!ちょっとバブルっぽいですね〜。もうちょっと経って落ち着いてから行くことにします。

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